いわさきちひろ

2001年4月4日
夜はだいぶ寒くなったが、昼は昨日につづいてあたたかい日だった。ただ、やはり風が強い。
ここ数日、石田波郷の

バスを待ち 大路の春をうたがはず

という句をしばしば思い浮かべている。この句の大路にも、風が吹いているように思う。
逆に風が吹かない日に、芝不器男の

永き日のにはとり柵を越えにけり

を感じてみたいものだ。恐ろしい句だと思う。不器男といえば、東北大学の工学部に在籍していたことがあるんですよね。NHKの五七五紀行では省略されちゃってたけどサ。コペにとっては懐かしい東北大学ゆかりの俳人なのです。

お昼は、1食で「タイ風ラーメン」400、を食べた。
鶏肉がなくなったので代わりにチャーシューを入れたとのこと。
おまけにコリアンダーは入ってないのね、これ。
おまけに、1食なぜかあったかいお茶しかない。ラーメン・パスタ・カレーを出すのに、冷たい水がない!
かなりヒドイなあ。損した気分。

午後、完成目前の論文の関係で、中村雄二郎『臨床の知とはなにか』(岩波新書)を参照したくなり、古本屋4件まわったが、見つからず。

緑が丘図書館で借りてきた本:
1)ジェフリー・アレクサンダー『ネオ機能主義と市民社会』(恒星社厚生閣)
社会学理論の学説史のお勉強。第二章「ネオ機能主義の現在」と、余裕があれば第一章「社会構造分析」を読む。

2)児島和人編『個人と社会のインターフェイス』(新曜社)
衝動借り。コペの研究は、論文のレファレンスを調べることよりも、古本屋と図書館の本棚を漁ることで成り立っているのだ。なんといっても第3章「テクノロジーとしてのメディアと個人」に目を引かれた。「GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)の思想」を、批判理論を持ち出して論じているのだ。ひじょうに重要なテーマだと思う。

緑が丘のBOOKMARTで買った本:
1)ミルン『クマのプーさん』(岩波少年文庫)
ピーターラビットとか、ブルーナのうさこちゃんとか、そーいう系の翻訳をいっぱい出してる、石井桃子さんの訳。新本同様で270円は安い。挿し絵がいい味を出している。表紙も良い。

2)佐々木正人『アフォーダンス−新しい認知の理論』(岩波科学ライブラリー)
アフォーダンス。コペの研究に関係してくるかもしれないが、ギブソンを読むほどちゃんと勉強する気もない。入門書でごまかそうという算段。しかし、この薄さ、この活字の少なさでは、半額500円でも高い気がする。
アフォーダンス関係の本は、この2年ぐらいポコポコと出てきた。
コペは、直接アフォーダンスについて書かれた本より、
エドワード・リード『魂(ソウル)から心(マインド)へ』(青土社)
が気にかかっている。19世紀に近代科学としての心理学が成立する過程でその対象としての<マインド>がいかに形成されてきたかを論じた本らしい。

BOOKMARTで気になった本:
・「いわさきちひろ美術館」第1集、第4集、第6集
各1400円!これは破格値といっていいと思う。定価は5000円近くするし、古本屋でもその半額ぐらいが相場。ちひろファンがいれば、プレゼントするんだけどなあー。

それから大岡山の東急で、半値シールのとろろそばと鯖弁当を買ってから、バイト。
酒瓶を一本、割ってしまった。

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