今日の日記
2001年4月1日蒲田の古本屋にて、ようやく椿野なな恵「Papa told me」(集英社ヤングユーコミックス)を発見。じつに10件目。しかも10巻だけ。
最初の2話、いきなし重い話がつづいて辟易した。「20代の女性って、仕事も恋もなにもかもうまくいかなくて大変なのよ」っていう話。
辟易したといいつつ、ハマッてしまったのだけど。
つづくエピソードは、知世ちゃんがネッシーにリボンをプレゼントするっていうメルヘン調。
で、そのつぎのエピソード44。これが図ったようにコペ度100%なお話だった。
以下、ストーリー解説。
************
知世ちゃんが、はとこの男の子、強くんのおもり(同世代の子なのだけど)で、興味ないラグビーの試合に連れていくことになってしまった。
ところが、その男の子はラグビーには興味ないという。
どうやらパパが、男の子らしいスポーツに興味を向けようとしているだけらしい。
そこでふたりは、ラグビーはパスして、知世ちゃんの家に行くことにした。
知世ちゃんの部屋にあるたくさんのぬいぐるみを見た強くんは、むかし大切にしていたぬいぐるみのことを話しだした。
そのぬいぐるみは、強くんにとって大切な友達だったんだけれど、ママは
「どうしていつまでもこんなもの持ってるの?男のコなのに恥ずかしいでしょ?」
といって、ある日そのぬいぐるみを捨ててしまったのでした。。。
強くんいわく:
「女のコはいいんだ、ずっとぬいぐるみと友達でも
ほら女のコはスカートでもズボンでもかまわないけど
男のコはスカートはいたら笑われる
そういうことだと思うよ」
(うーーむ、コペは高3までキタキツネのぬいぐるみと寝ていたなあ(^^;))
ところが、強くん、そんなことを言ったのがまずかった(^^;)
知世ちゃん、「人間は自分の好きな服を着る権利があるってことを証明するのよ!」
と言って、強くんに、自分のもってるかわいい服を着せちゃうんですねええ!
嗚呼ナ、ナンテウラヤマシイ……。。。
そ、そいでさ、その格好で2人で出かけちゃうんだよねー。
知世ちゃん:「雑貨屋さん、ケーキ屋さん、おもちゃ屋さん、すてきなお店けっこう多いの、この辺。」
ああ、うらやましい。。。
いまコペがやっても見苦しいだけだけど、10歳ぐらいのときに、そーゆう少女化け、やってみたかったのおお。。。
引込み思案な少女になって、テディベア抱きながら、片思いのあの人のことを想ってみたりって、憧れだよねぇ…。
最後、強くんが帰ったあと、「忘れられないわ…リカちゃんもバービーちゃんも、本物のお洋服を使った着せ替えにはかなわない…」と思って、一瞬パパにカーディガンをすすめてみる知世ちゃん。嗚呼、ぼくで遊んでくれ〜。
**************
その他、JR蒲田駅近くの古本屋(名前は知らない)で気になった本。
バイトのため、ゆっくり見ていられなかったが、俳句・詩の本が気になった。
児童文学論とマンガ批評の本がそれぞれ十数冊ぐらいづつ入っていた。
ここにはしばらく前から、西脇順三郎の最後の詩集『人類』がある。8000円ぐらいするかな?と値踏みして手に取ってみたら、13000円!
その他、気になった本:
・ケストナー『子どもと子どもの本のために』(高橋健二訳)500円
・倉橋羊村『水原秋桜子』(角川書店)1000円
・『自選自解 水原秋櫻子句集』白鳳社
・夏石番矢『天才のポエジー』邑書林
前衛俳人の旗手、Banyaの批評集。番矢の句集が古本であれば買うのだけれど…。
コペの詩の興味は、現代詩と俳句に分かれているのだけど、番矢の俳句のばあいは、「現代詩」としての興味となる。砂子屋書房の俳句シリーズでたしか出ていたので、買うかもしれない。
・菅谷規矩雄『国家 自然 言語』
60年代詩の代表者の一人、詩学にも多くの力を注いだ詩人の詩論集。中心を占めるのは、「神聖書記批判」という論文。タイトルからデリダを思わせるが、70年頃の詩壇でデリダが視野に入っているわけもない。どうやらハイデッガーのヘルダーリン論を素材にした詩論らしい。
・アレント『カント政治哲学の講義』(法政大学出版局)
これも置いてあったが。コペがカントに回帰する日は来るのだろうか…。
『判断力批判』を読むとしても、いまメジャーなアレント方向からではなく、認知意味論のマーク・ジョンソン『心のなかの身体』の方からの関心になるだろう。
最初の2話、いきなし重い話がつづいて辟易した。「20代の女性って、仕事も恋もなにもかもうまくいかなくて大変なのよ」っていう話。
辟易したといいつつ、ハマッてしまったのだけど。
つづくエピソードは、知世ちゃんがネッシーにリボンをプレゼントするっていうメルヘン調。
で、そのつぎのエピソード44。これが図ったようにコペ度100%なお話だった。
以下、ストーリー解説。
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知世ちゃんが、はとこの男の子、強くんのおもり(同世代の子なのだけど)で、興味ないラグビーの試合に連れていくことになってしまった。
ところが、その男の子はラグビーには興味ないという。
どうやらパパが、男の子らしいスポーツに興味を向けようとしているだけらしい。
そこでふたりは、ラグビーはパスして、知世ちゃんの家に行くことにした。
知世ちゃんの部屋にあるたくさんのぬいぐるみを見た強くんは、むかし大切にしていたぬいぐるみのことを話しだした。
そのぬいぐるみは、強くんにとって大切な友達だったんだけれど、ママは
「どうしていつまでもこんなもの持ってるの?男のコなのに恥ずかしいでしょ?」
といって、ある日そのぬいぐるみを捨ててしまったのでした。。。
強くんいわく:
「女のコはいいんだ、ずっとぬいぐるみと友達でも
ほら女のコはスカートでもズボンでもかまわないけど
男のコはスカートはいたら笑われる
そういうことだと思うよ」
(うーーむ、コペは高3までキタキツネのぬいぐるみと寝ていたなあ(^^;))
ところが、強くん、そんなことを言ったのがまずかった(^^;)
知世ちゃん、「人間は自分の好きな服を着る権利があるってことを証明するのよ!」
と言って、強くんに、自分のもってるかわいい服を着せちゃうんですねええ!
嗚呼ナ、ナンテウラヤマシイ……。。。
そ、そいでさ、その格好で2人で出かけちゃうんだよねー。
知世ちゃん:「雑貨屋さん、ケーキ屋さん、おもちゃ屋さん、すてきなお店けっこう多いの、この辺。」
ああ、うらやましい。。。
いまコペがやっても見苦しいだけだけど、10歳ぐらいのときに、そーゆう少女化け、やってみたかったのおお。。。
引込み思案な少女になって、テディベア抱きながら、片思いのあの人のことを想ってみたりって、憧れだよねぇ…。
最後、強くんが帰ったあと、「忘れられないわ…リカちゃんもバービーちゃんも、本物のお洋服を使った着せ替えにはかなわない…」と思って、一瞬パパにカーディガンをすすめてみる知世ちゃん。嗚呼、ぼくで遊んでくれ〜。
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その他、JR蒲田駅近くの古本屋(名前は知らない)で気になった本。
バイトのため、ゆっくり見ていられなかったが、俳句・詩の本が気になった。
児童文学論とマンガ批評の本がそれぞれ十数冊ぐらいづつ入っていた。
ここにはしばらく前から、西脇順三郎の最後の詩集『人類』がある。8000円ぐらいするかな?と値踏みして手に取ってみたら、13000円!
その他、気になった本:
・ケストナー『子どもと子どもの本のために』(高橋健二訳)500円
・倉橋羊村『水原秋桜子』(角川書店)1000円
・『自選自解 水原秋櫻子句集』白鳳社
・夏石番矢『天才のポエジー』邑書林
前衛俳人の旗手、Banyaの批評集。番矢の句集が古本であれば買うのだけれど…。
コペの詩の興味は、現代詩と俳句に分かれているのだけど、番矢の俳句のばあいは、「現代詩」としての興味となる。砂子屋書房の俳句シリーズでたしか出ていたので、買うかもしれない。
・菅谷規矩雄『国家 自然 言語』
60年代詩の代表者の一人、詩学にも多くの力を注いだ詩人の詩論集。中心を占めるのは、「神聖書記批判」という論文。タイトルからデリダを思わせるが、70年頃の詩壇でデリダが視野に入っているわけもない。どうやらハイデッガーのヘルダーリン論を素材にした詩論らしい。
・アレント『カント政治哲学の講義』(法政大学出版局)
これも置いてあったが。コペがカントに回帰する日は来るのだろうか…。
『判断力批判』を読むとしても、いまメジャーなアレント方向からではなく、認知意味論のマーク・ジョンソン『心のなかの身体』の方からの関心になるだろう。
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